「貞山運河再生・復興ビジョン」を策定しました
「貞山運河」を御存じですか?
宮城県には、阿武隈川から松島湾を経て旧北上川まで、全長約49kmにわたり仙台湾沿岸をつなぐ日本一の運河群「貞山運河・東名運河・北上運河」が現存しています。
古くは舟運を目的として、仙台藩主伊達政宗の命により建設が始まり、明治政府による東北地方の産業振興策として計画された「野蒜築港事業」に関連して延伸されたものです。現在では治水や利水といった河川としての役割に加え、歴史・環境・景観等の魅力を有する土木遺産として、多くの方々から愛されています。
東日本大震災の大津波によって、宮城県の沿岸地域は壊滅的な被害を受けており、運河群も大きな被害を受けました。
運河群の復旧に当たっては、歴史的な背景や環境、景観などに配慮した、魅力的な整備が求められており、震災後の各市町の復興計画においても、復旧後の運河の利活用や、観光資源としての役割が期待されています。
こういった背景を受けて、宮城県では、学識者や運河に係る団体、一般県民等の御意見を伺い、国や沿川市町の御協力を得て、今年5月に「貞山運河再生・復興ビジョン」を策定しました。
当ビジョンは、運河群が縦断する沿岸地域の復興において目標とする姿や、それを実現するための仕組みを示す指針であり、様々な主体による復興事業が調和をもって推進されるための羅針盤となるものです。
沿岸地域では、復旧・復興に向けた各種工事が次第に本格化してきました。沿岸地域の復興において運河群がその歴史的な価値を付加し、より魅力的なまちづくりが図られるよう、官民連携の取組を進めてまいります。
お問合せ
宮城県土木部河川課
電話番号022-211-3173
ファックス番号022-211-3197
HP http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kasen/