「きょうと福祉人材育成認証制度」を創設
京都府では、今年4月、人材育成に積極的に取り組む福祉事業所を認証する「きょうと福祉人材育成認証制度」を創設しました。人材育成に積極的な事業所を分かりやすく紹介して、若者が介護・福祉業界に抱く不安を解消し、若者の就職と中核人材の育成を促進するとともに、認証取得への取組を通じて、事業所のレベルアップと業界のボトムアップを図るのが狙いです。
この制度は、ホップ、ステップ、ジャンプの3段階で成り立っています。まず、認証を希望する事業所が、人材育成に取り組む宣言をし(ホップ)、その上で京都府の定める認証基準を満たした事業所を認証する(ステップ)ものです。さらに、認証事業所の中でも更に進んだ取組をする事業所には、上位認証(ジャンプ)を行います。
認証の評価は、1.新規採用者が安心できる育成体制、2.若者が未来を託せるキャリアパスと人材育成、3.働きがいと働きやすさが両立する職場づくり、4.社会貢献とコンプライアンスの4分野17項目からなり、それぞれに認証基準が設定されています。例えば、「キャリアパス制度の導入」という項目については、おおむね10年目までのキャリアパスの作成と全職員への公表という基準を満たす必要があります。17項目について、全ての認証基準を満たすと、認証取得となります。
4月中旬に事業所の募集を開始したところ、開始1ヵ月で100を超える法人からの宣言をいただいているところです。宣言事業所には、専門家からのアドバイスや助成を利用しながら、認証基準を満たす取組を進めていただきます。その後、事業所の取組について現地確認・審査を行い、認証基準を満たしている事業所については、秋に第1回の認証式において認証を決定します。
認証された事業所は、京都府が開設する福祉人材に関するポータルサイトに事業所情報が掲載されるとともに、宣言・認証事業所のみに使用が限られた「認証マーク」を活用して就職活動中の学生へアピールすることができます。
この制度が浸透することにより、若者が福祉業界に抱く、「資格がないと就職できない」「長年昇進がなく、現場で働き続ける」というようなイメージを払拭し、若者が目指す業界に転換を促すことにより、福祉業界の人材不足の解消を進めていきます。
お問合せ
京都府健康福祉部介護・地域福祉課
電話番号075-414-4561