「岡山から世界へ次世代自動車技術の進化を発信」
5月22日、自動車技術の専門展である「人とくるまのテクノロジー展2013」(横浜市)でおかやま次世代自動車技術研究開発プロジェクトの成果を搭載した試作EV「OVEC-ONE」を、初めて公開しました。
自動車産業を取り巻く環境が大きく変化する中、岡山県では、平成23年度に岡山県産業振興財団内に設置した「おかやま次世代自動車技術研究開発センター(OVEC)」を拠点に、県内ものづくり企業16社が参加し、OVEC、県工業技術センターの技術者と岡山理科大学などの研究者が密接に連携し、アドバイザーである三菱自動車工業株式会社や株式会社SIM-Driveの協力を得て、関係者が一丸となり所属の枠を超えた「チームOVEC」として、次世代自動車に求められる革新的な新技術・新製品の開発に取り組んできました。
3ヵ年計画のこのプロジェクトでは、1年目に研究開発テーマの検討や試作EVの全体計画、2年目に開発課題に沿った部品の設計から組立て、試作EVへの搭載を行い、3年目の今年度は試作EVの走行試験などによる開発部品の評価に基づく技術・製品の改良とともに、国内外の展示会などで自動車メーカーなどへのPRも行っています。
PR第一弾の「人とくるまのテクノロジー展2013」では、試作EVとともにプロジェクトによる開発技術の成果も紹介。それぞれのタイヤホイールの中にコンパクトに収まる四つのインホイールモータ、それを可能にした足回り構造など、試作EVに盛り込まれた数多くの新技術に、訪れた自動車メーカーなどの専門家からも注目が集まり、「チームOVEC」のブースは連日満員の大盛況でした。
「岡山から世界へ次世代自動車技術の進化を発信」を合言葉に、開発した技術や製品の量産車への採用を目指した「チームOVEC」によるチャレンジを、県としても引き続き強力に支援していきます。