里山保全の全国組織が発足「SATOYAMAイニシアティブ推進ネットワーク」
「SATOYAMAイニシアティブ」は、人の営みを通じて形成・維持されてきた里山里海などの二次的自然環境における生物多様性の保全やその持続可能な利用の促進を図るため、国際連合大学高等研究所や環境省が中心となって提唱している取組です。
本県は、県土の約6割が里山という特性もあり、環境部に「里山創成室」を設置し、里山里海の利用・保全というアプローチからの取組を進めています。加えて、同イニシアティブの国際的な推進組織である「SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)」にも発足時から参画するなど、本県の取組を積極的に国内外に発信してきました。
さらに本県では、日本国内におけるネットワークを強固にし、多様な主体による里山里海の利用・保全の取組をこれまで以上に推進していくための国内組織の設立を提案し、国際連合大学や環境省、関係団体と協力・連携して、設立に向けた準備を進めてきました。
こうした中、本年9月13日、福井県福井市で開催されたIPSI第4回定例会合に合わせて、里山保全の全国組織となる「SATOYAMAイニシアティブ推進ネットワーク」を設立しました。
設立総会には、企業、民間団体、研究機関、行政など101の団体が参加し、谷本石川県知事と西川福井県知事が共同代表に就任するとともに、多様な主体がその垣根を越えて、交流・連携・情報交換を図るためのプラットフォームを構築し、SATOYAMAにおける生物多様性の保全や利用の取組の裾野拡大とさらなる推進を図っていくことを確認しました。
続いて開催されたIPSI第4回定例会合サイドイベント「SATOYAMAダイアローグ」では、両県知事による取組事例の紹介やIPSIメンバーとの対話が行われるなど、今後のSATOYAMAイニシアティブの推進に向け気運が高まりました。
本県としても、ネットワークの活動を通じて、里山里海の利用・保全の取組が国民的な取組になるよう、その裾野拡大と質の向上に貢献していきたいと考えています。
お問合せ
石川県環境部里山創成室
電話番号076-225-1469