滋賀県の流域治水の取組-地先の安全度マップ-

 滋賀県では、どのような洪水にあっても、人命が失われることを避けることを最優先に、床上浸水などの生活再建が困難となる被害を避けることを目標とする「流域治水」を進めています。
 流域治水の手段は四つです。河川改修などの「ながす」対策に加え、雨水を「ためる」対策、氾濫の拡大を「とどめる」対策、地域で「そなえる」対策を総合的に実施することとしています。この流域治水を進めるに当たっては、県民の皆様と御自宅やお勤め先などの場所が、どのくらいの水害リスクがあるのかを、認識・共有することが不可欠です。
 そこで、滋賀県は、全国で初めて、水防法に基づく主要河川の氾濫だけでなく、用水路や下水道などから水があふれる「内水氾濫」も考慮した水害リスク図「地先の安全度マップ」を作成・公表しました。
 御自宅付近の水路などの氾濫や浸水の危険性を目に見えるように図化できたため、避難行動や安全な住まい方など、命を守るための対策に役立てていただいています。例えば、住民が「地先の安全度」マップをもとに避難計画を検討したり、小学生が通学路の洪水時危険箇所点検に活用したりしています。

 さらに、本県は、このマップを用いて、河川改修などの治水対策に加え、土地利用や建築制限などの川の外における治水対策の検討にも活用しているところです。

滋賀県土木交通部流域政策局流域治水政策室HP
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/ryuiki/

地先の安全度マップ