「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」を世界遺産へ!政府推薦決定

 福岡県を含む8県11市が世界遺産登録に向け取組を進めてきました「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」が本年9月、2013年度の世界文化遺産推薦案件となることが決定しました。
 日本は、幕末から明治期にかけて、西洋以外の地域で初めて、かつ極めて短期間で近代工業化を果たし、飛躍的な発展を成し遂げました。世界に特筆すべき重工業の発展過程を示す九州・山口を中心とした8地域の資産一群が、世界遺産としての価値を有するものとしてユネスコへ推薦されます。
 日本でこれまでに登録された世界遺産とは異なり、本推薦には構成資産の中に現役で稼働を続ける工場施設や港湾等が含まれています。このため、政府では稼働中の産業遺産又はこれを含む産業遺産を世界遺産登録に推薦する為の新たな枠組みを閣議決定しました。本推薦はこの枠組みに沿って推薦される第1号となり、稼働を継続しながら資産が有する世界遺産的価値の保全を図っていくことになります。
 本県では銑鋼一貫製鉄所として日本の製鉄業を牽引した八幡製鉄所関連施設と石炭産業の代表的存在である三池炭鉱関連施設の資産が含まれており、いずれも明治日本における重工業近代化の到達点を示す物証として本推薦の重要な位置を占めています。
 2015年に開催される世界遺産委員会において本登録について審議されます。九州・山口で初めてとなる世界文化遺産への登録が大きく期待されています。

お問合せ
福岡県総合政策課世界遺産登録推進室
電話番号092-643-3162

明治日本の産業革命遺産