重要文化財指定記念特別展「対馬藩と朝鮮通信使」の開催

 長崎県は日本の西端に位置し、古くから朝鮮半島を始めとする大陸との交流が盛んでした。
 現在、本県は東アジア地域との歴史的、地理的な関わりを生かし、その活力を取り込むため、「アジア・国際戦略」を推進しています。その中でも隣国である韓国との関係強化は重要であることから、今年5月に長崎県ソウル事務所を10年ぶりに復活させました。
 こうした取組の一つとして、10月26日(土曜日)から12月15日(日曜日)までの50日間、長崎歴史文化博物館で重要文化財指定記念特別展「対馬藩と朝鮮通信使~12万点の宗家文書が語る歴史の真実~」を開催しています。
 この企画展は、対馬藩宗家文書が昨年、国の重要文化財に指定されたことを記念し、開催が決定。国内に伝来する対馬藩宗家関係資料を一堂に集め、対馬・長崎・江戸・朝鮮釜山を股にかけた、対馬藩の実像に迫るものとなっています。
 また、韓国からも海外初出品の貴重な資料を展示し、江戸時代を通して展開された対馬藩による日朝外交の歴史を中心とした交流史を紹介。そのほか、会場では韓国の文化を体験できるコーナーの設置や日韓交流のシンポジウム、講演会なども開催します。
 2年後の2015年は日韓国交正常化50周年の節目の年。この企画展を多くの皆さんに御覧いただき、文化事業を通じた韓国との交流が活性化することを期待しています。

お問合せ
長崎県文化振興課
電話番号095-895-2762

対馬藩と朝鮮通信使