「『富岡製糸場と絹産業遺産群』全国巡回展」開催中!

 群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、平成26年度に世界文化遺産への登録が見込まれています。県では、その魅力や価値を、全国の皆さんに知ってもらうため、模型や写真、映像などで紹介する巡回展を、全国6都市で実施しています。
 「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、明治5年に造られた日本初の官営模範製糸工場「富岡製糸場」を中心に、「田島弥平旧宅」、「高山社跡」、「荒船風穴」の4資産で構成されています。
 構成の核となる「富岡製糸場」は、明治政府がフランスから器械製糸や工場建設の技術を導入して造り、その技術は全国に広がりました。その後、蚕種(蚕の卵)生産の「田島家」、養蚕教育機関の「高山社」、蚕種を冷蔵した「荒船風穴」と一体となり、優良かつ同一品種の繭供給の仕組みを確立しました。
 「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、養蚕・製糸の技術革新を通じて、高品質な生糸の大量生産を実現し、国内外に絹の大衆化をもたらしました。

 巡回展では、各資産の精巧な模型や写真を展示したり、映像を上映したりするほか、富岡製糸場世界遺産伝道師協会員による展示品などの解説も実施しています。
 これまでに、岩手県(平泉町:世界遺産「観自在王院跡」)、山梨県(富士河口湖町:世界遺産「富士山」)、東京都、大阪府、愛知県で開催され、約12万8,000人に来場いただきました。26年3月には、京都府でも開催する予定です。
 また「富岡製糸場と絹産業遺産群」へ電車で来訪する人のために、4資産の紹介や交通手段などを示した「JR東日本小さな旅小冊子『2014年、世界遺産へ』」を首都圏の主な駅で配布しています。
 さらに、通常一般公開していない場所など、4資産の新たな魅力を紹介した「『富岡製糸場と絹産業遺産群』フォトブック」を発売するなど、26年度の世界文化遺産登録の実現を目指した取組を進めています。

お問合せ
群馬県世界遺産推進課
電話番号027-226-2326
ファックス番号027-224-2812

全国巡回展(平泉会場)