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タイトル 全員参加!「ひとり1改革運動」
施策・事業名称 ひとり1改革運動
都道府県名 静岡県
分野 行財政改革
内容 1 概要
「ひとり1改革運動」は、職員一人ひとりが身近な業務を見直して、改革・改善を行う運動です。「速く、ムダなく、いい仕事」をスローガンに、全ての職員が積極的に取り組んでいます。
「速く」(Speed) …仕事を早く処理する工夫をします。
「ムダなく」(Cost) …作業量や書類などを少なくします。
「いい仕事」(Quality)…県民の視点に立った質の高い仕事をします。

職員は自ら改革・改善を行い、データベースに入力します。

「ひとり1改革運動」は、平成10年度から始まり、令和4年度で25年目を迎えました。
令和4年度は、12,742件の取組があり、開始からの累計では約32万件となっています。職員一人当たりにすると、1.46件の取組が実施されています。このように継続している事例は、他の都道府県では見られません。

2成果
(1)効果
令和4年度「ひとり1改革運動」の取組12,742件の効果は以下のとおりです。
・158億9,593万円の事務経費を節減
・7万5,209時間の事務時間を節約(職員40人相当)
・9億2,713万円の経済効果が発生
・県民の皆様の満足度が向上した取組 3,704件

(2)情報発信と取組成果の共有化
「ひとり1改革運動」の仕組みや優秀事例について、運動の概要や優れた事例を分かりやすくまとめた事例集を作成し取組成果の共有を図っているほか、職員研修で事例等を活用し、業務改善に取り組む意識付けを行っています。

(3)主な表彰事例
「ひとり1改革運動」では、毎年度優秀事例を選定し、表彰を行っています。令和4年度は、外部有識者による審査等により選定した6つの部門大賞を年間優秀事例とし、6つの部門大賞から最優秀賞、優秀賞、優良賞を表彰しました。

○令和4年度の主な表彰事例

1 静岡県試験研究機関初 クラウドファンディングを活用した研究資金の募集に挑戦!
(経済産業部 産業イノベーション推進課 研究調整班ほか3所属)

試験研究機関での専門的な研究課題を効果的に周知し、研究資金を調達することを目的として、研究員4人が本県初の取組としてクラウドファンディングを活用した研究資金の募集に挑戦した。
従来とは異なるSNSや動画を活用した広報、新聞記者への説明等を積極的に行い、延べ328人からの寄附を集め、2,633千円の研究費を獲得した。


2 病気療養中でも、高校生でいたい!
(県立病院機構 こども病院 小児がん相談室)

小児がんの高校生は、義務教育ではないため院内学級がなく、休学か、退学し通信制高校に転入するしかなかったが、小児がん病棟を改修し、中高生が勉強に集中できるようAYA(Adolescent and Yong Adult)ラウンジを開設したほか、院内のwi-fiを整備し、個室でのタブレット利用も可能とした。
教育委員会等とオンラインを用いた授業参加認定や医教連携コーディネーターの設置等について調整した結果、患者は治療中もオンラインで授業に参加できるようになるなど、病気療養中の高校生の教育支援体制が構築された。


3 デジタル技術の活用で道路・河川パトロール業務を効率化
(下田土木事務所 維持管理課 維持調査班)

道路パトロールの実施に当たり、説明会を複数回開催していたが、マニュアルが膨大で、実施方法を確認するのに多大な時間を要していたため、説明動画を作成し、eラーニングシステム「学びばこ」で全職員に共有した。
また、市町職員と共に実施する河川パトロールの実施に当たり、事前に河川台帳(紙)を印刷・配布していたが、現在地との整合が難しかったため、googlemapのマイマップ機能を活用し、事務所職員及び市町職員に共有した。


4 働き方改革に沿った業務改善
(県立病院機構 総合病院 消化器外科)

医師の時間外勤務が80時間を超え、有給休暇の消化はほぼ0であったが、全医師の勤務状況を把握して仕事内容に差がないよう計画し、時間外に行っていた打合せを日勤帯に行うなどの業務改善を行った。
多くの医師の時間外勤務が60時間以内となり、有休休暇もかなり消化でき、医師の心にゆとりが生まれ、患者に良い影響を与えているほか、若手医師の論文作成、手術手技の勉強時間等が十分に担保でき、診療技術が向上した。


5 新規採用職員被服貸与申請のDB化
(経営管理部 福利厚生課 福利厚生班)

年度当初に、各所属の総務担当者等が新規採用職員に貸与被服のサイズ等を確認し、必要数量や品目ごとの貸与者氏名・貸与年数等をとりまとめ提出してもらっていたが、新たに新規採用職員用の被服貸与DBを作成し、対象職員自らが直接サイズ等を入力、申請できるようにした。
DBに入力されたデータに基づき、自動集計が可能となり、各所属担当者の負担が軽減するとともに、今までよりも早期に貸与できるようになった。


6 伊豆文学賞ポスターデザイン制作コンテストの実施
(スポーツ・文化観光部 文化政策課 文化振興班)

作品募集のために掲示するポスターのデザインを印刷業者に依頼していたが、デザインのマンネリ化が課題となっていたため、静岡デザイン専門学校の講師と連携し、ポスターデザインコンテストを実施した。
授業の課題として制作された46点の応募作品から、最優秀賞1作品を選び、来年度の伊豆文学賞作品募集ポスター及びチラシとして活用した。斬新なデザインのポスターを制作できたほか、事業費削減にも寄与した。
関連
ホームページ
https://www.pref.shizuoka.jp/kensei/gyoseikaikaku/gyoseikaikaku/1011716.html
本件問合先 経営管理部行政経営局行政経営課
054-221-2911
gyoukei@pref.shizuoka.lg.jp