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タイトル | 高知観光を断然お得に楽しめる「龍馬パスポート」 |
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施策・事業名称 | 龍馬パスポート事業 |
都道府県名 | 高知県 |
分野 | 地域振興・まちづくり |
施策のポイント | リピーター促進・地域周遊により地域経済への波及をねらう、これまでになかった斬新なシステム。 |
内容 |
【龍馬パスポート事業の概要】 高知県では平成24年4月から観光キャンペーン「リョーマの休日」を展開。同キャンペーンにあわせ、さまざまな施設でスタンプを集めながら高知観光をお得に楽しめる「龍馬パスポート」を発行しました。「龍馬パスポート」は、高知観光に欠かせないアイテムとして好評を得ております。 令和2年4月からは、観光キャンペーンの継続にあわせて「龍馬パスポート」をリニューアルスタートし、引き続き、多くの観光客にお楽しみいただいています。 ・令和5年3月31日時点で、264,704人が利用 ・令和5年3月31日時点での利用者県内外比率 【県外】約81% 【高知県内】約19% 「龍馬パスポート」は無料で配布しているものではなく、施設に有料で入館するなどあらかじめスタンプを集めて「申請」しないと手に入らない仕組みになっています。にも関わらず、短期間で多くのユーザーを獲得できた理由は、従来型の単なるスタンプラリーではない、独自のゲーム性が受け入れられたためではないかと考えています。最近では、類似の事業が他自治体でも展開されはじめています。 一方、県としてはリピーター促進や地域周遊、経済波及を施策的なねらいとして実施していますが、こうした点でも着実に成果が現れています。 【龍馬パスポートの特長】 ■高知県内のほとんどの観光施設等で特典を設定 「龍馬パスポート」では、現在750を超える施設が参加しています。観光施設だけではなく、ご当地グルメや日帰り温泉、道の駅等、指定交通機関、有料イベント、体験プログラム、宿泊施設など観光関連のほとんどの業態を対象としており、高知県の観光関係者が一丸となった取り組みです。 ■趣のあるスタンプを集める、あえてアナログな手法 参加施設を有料利用するとスタンプを押印してもらえます。画一的なスタンプではなく、高知旅の思い出が残るよう、施設ごとに印影のサイズやデザインがすべて異なります。「龍馬パスポート」では、あえてアナログな手法を採用したことで、幅広い世代の方に高知県内を楽しみながら周遊いただいています。パスポートは、ステージアップ要件を満たしているか確認後にユーザーへお返ししていますので、旅の思い出としていつまでも手元に残り続けます。 ■全国初のステージアップシステムを採用 スタンプを集めた個数によって、パスポートが順に進化していきます。 「龍馬パスポート」では、5ステージ制(青・赤・ブロンズ・シルバー・ゴールド)で、最終のゴールドの条件をクリアした「殿堂入り達成者」も増え続けています。新たに設けた「免許皆伝」は、この殿堂入り達成者を対象に設定し、達成者には「観光達人」と刻印されたゴールドパスポートを発行し、これを10回クリアしたら、「免許皆伝」として表彰します。 【龍馬パスポートによる効果】 ■想定を大幅に上回るユーザーの獲得からリピーター促進へ 「龍馬パスポート」事業開始前には、2年間で1万人程度のユーザーを想定していましたが、事業開始から4.5ヵ月後には1万人を突破、その後も順調に増え続け、2年間で7万人近くに達しました。このうち8割近くが県外ユーザーです。「龍馬パスポート」がきっかけとなってリピーター化した方も多くいらっしゃいます。 ■違う施設のスタンプを集めるルールで、地域周遊の促進へ 「龍馬パスポート」では、同一パスポート内には違う施設のスタンプを集めるルールとしています。ステージ1(青)やステージ2(赤)では高知市周辺でスタンプを集めていたユーザーが、ステージがあがるにつれ(必要スタンプ数が多くなる)、高知市以外の東部や西部まで足を伸ばしていることが、履歴データにより確認できています。ユーザーのスタンプ履歴を解析することで、どれだけ周遊促進につながっているかも確認することができます。 ■ワンコインでも消費を促し、地域への経済波及へ スタンプの押印を受けるために有料施設への入館や物産の購入を条件としているのは、ワンコインでも消費を促すことを事業の目的として位置づけているためです。これにより、従来入館者があまり多くなかった施設では対前年比で増加傾向を見せており、また道の駅などの物販施設では、パスポートユーザーによる購入が売上の底上げにつながっています。 ![]() ![]() |
関連 ホームページ |
http://www.attaka.or.jp/ryoma-pass/ |
本件問合先 | 高知県観光振興部観光政策課 |
088-823-9708 | |
020101@ken.pref.kochi.lg.jp |