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タイトル | 首都圏アンテナショップを生かしきれ! ~実験・検証・フィードバック~ |
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施策・事業名称 | おかやまマーケティング・ラボ事業 |
都道府県名 | 岡山県 |
分野 | 商工・労働 |
事業実施期間 | 平成29年4月1日~ |
施策のポイント |
■アンテナショップの"首都圏の消費者の声をダイレクトに入手できる"という機能を最大限に生かして実験・検証を実施! ■実験・検証にあたっては、アンテナショップのお客様をフル活用し、効率的にリサーチとデータ分析を行い、結果を県内事業者にフィードバック! ■こうした手法を確立し、アンテナショップをラボ(研究所)化! |
内容 |
「とっとり・おかやま新橋館」のポテンシャル ・来店者は、平成26年9月に設置して以来、毎年50万人で増加傾向。 ・売上額は、年間約3億5千万円で増加傾向。 ・来店者は女性の割合が多く、年齢層は30~50代が最も多い。 首都圏アンテナショップが持つポテンシャルを生かしきるため アンテナショップを実験の場に! = ラボ(研究所)化へ! 初年度は、第1弾「甘酒」、第2弾「スイーツ」の実験、検証、フィードバックに取り組んだ。 ※〔生かしきる・・・まだまだ売行きが伸びる可能性あり〕 ・これまで約340社の商品を販売。事業者からは、「売上げが思うように伸びない。お客様の嗜好、購入行動をよく見て対策を考えたい」との声も多い。 ・アンテナショップを活用し、ターゲットを絞って、反応を見ながら、事業者とともに特徴を生かした商品づくりを目指す。 ・実験・検証・フィードバックのパターンを作り上げる。 実験1 「都会で売れる商品とは、どんなものか?」 1 しっかりと、リサーチ(マーケティング) ※販売員、コーディネーター、バイヤー、マーケティング専門家による協議後 ・実験する商品の選び出し →女性誌やTVで度々取り上げられている「甘酒」に決定 ・ターゲットの選定 →1番のボリュームゾーンの女性客(30~50代)に的を絞る ・購入のポイントを探る →常連客17人などを囲んでグループ討議し、好みを探る 2 仮説を立てて実験 ・リサーチで得られた結果を元に、4社において、新たな商品(試作品)づくりに協力いただいた。 →岡山らしさ(清水白桃)を生かした女性向け(パッケージ)の商品 (小容量、使い捨て容器、ストレート) ・さらに6社が参加し、試飲、販売フェアを実施した。 (9月13日~30日:18日間) →売行き調査だけでなく、パッケージの印象、容量や利便性、価格設定、甘さやのどごし等、お客様の意見を調査 3 結果(検証) ・狙いどおり、女性を中心に売上げが伸び、フェア開始前の同期間(18日間)の244本が845本と約3.5倍となった。 ・特に好調だった試作品は、事業者がさらに商品改良を加え、バリエーションを広げることで、大手百貨店等との取引開始。 ・試飲をしてもらうことで、高い購入率(52%)であった。 ・甘さが強いという意見を、事業者が商品改良に生かした。 4わかりやすく 結果をフィードバック! ・実験参加事業者にはダイレクトに結果報告 ・その他の事業者には「県産品情報管理システム」、「アンテナショップ・レポート」「報告会」「県庁HP」などで情報提供! 5 今後の対応 ・この実験手法を、別のターゲット(例えば外国人)などにも応用し、「売れる商品づくり」に向けた研究を続ける。 実験2 「アンテナショップで売上げを伸ばす手法は?」 1 しっかりと、リサーチ(マーケティング) ・実験する商品の選び出し(セグメンテーション) →さらに売上げを伸ばしたい人気商品のスイーツに決定! ・ターゲットの選定などは実験1と同様に実施 2 仮説を立てて実験 ・売場の商品配置やPOP(商品説明)を変えることで、どの程度、売行きが変わるのかについて、フェア期間中にパターンを変えて実施した。 ・1日当たり30個売れる「バラ売り」人気の饅頭について、新たに「ギフトボックス」を用意して、新たな需要の掘り起こし実験を実施した。 3 結果(検証) ・ 売場配置を変えてみると、センターポジションに置いた商品の中に、売上げが5倍アップする商品が出てきた。 ・様々なPOP(商品説明、事業者の顔写真、オススメ印等)を設置したが、売上げに目立った変化は見られなかった。 ・「ギフトボックス」では予想に反して、3箱しか売れなかった。 4 わかりやすく結果をフィードバック! ・実験1と同様に情報提供 5 今後の対応 ・想定どおりの結果が得られなかった実験については、その原因(時期、値段、商品の種類)について、再検討を行い、修正した仮説を設定し、新たな実験を行うことで、役立つ情報を県内事業者へ提供する。 [まとめ] アンテナショップが、首都圏に通用する商品開発や販売促進等につながる実験を行う場所として、一定の手法を確立し、成果を上げることができた。 今後、アンテナショップを活用し、さらに実験、検証の対象を広げていく。 |
本件問合先 | 岡山県産業労働部産業企画課マーケティング推進室 |
086-226-7365 | |
marketing@pref.okayama.lg.jp |