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タイトル | 全国初!地域と福祉事業所をお菓子で繋ぐ工賃向上の輪(おかしBOX) |
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施策・事業名称 | おかしBOX事業 |
都道府県名 | 岡山県 |
分野 | 商工・労働 |
事業実施期間 | 平成25年10月1日~ |
施策のポイント |
・企業や官公庁の執務室等にBOXを設置し、その中に就労継続支援B型事業所で製造したお菓子を詰め、無人販売を行うもの。 ・複数の事業所が連携し、お菓子を「つくる・はこぶ・うる」という業務を分担して行うことにより、お菓子を製造していない事業所も事業に参加することができる。 ・現在は、1週間又は2週間毎にお菓子の詰め替えを行っており、定期的にお菓子を出荷することができるため、安定した製造量の確保と売上による工賃向上が見込まれる。 |
内容 |
【現状・課題】 事業開始当時(平成25年度)は、岡山県内の井笠地域(笠岡市・井原市・浅口市・里庄町・矢掛町)の就労継続支援B型事業所の工賃が低い状況にあり、事業所や井笠地域障害者自立支援協議会から何とかしたいという声があがっていた。そこで、岡山県備中県民局が事業所とタッグを組み、この取組を開始した。 企業等へBOXを設置した当初は目新しさ等から売れ行きは良いが、しばらくすると売れ残るお菓子が多くなる傾向にある。このため、継続して新商品を投入することや、定番の人気商品を作ることが必要となる。 販売個数が少ないBOXについては廃止を検討し、一方で、新規に設置をしてもらえる企業等を開拓することを行っている。 【取組内容】 ■おかしBOX 1 企業や官公庁へ事業内容等を説明し、おかしBOXを設置させてもらう。 2 菓子製造業許可のある事業所がお菓子を製造(つくる)。 3 1週間又は2週間毎に配達事業所が企業等を回り、新しいお菓子を補充するとともに、残ったお菓子と代 金を回収する(はこぶ)。 4 設置先の従業員や職員に無人販売でお菓子を購入していただく(うる)。 以降2~4の繰り返し ■地域連携 ・地元自治体のキャラクターをクッキーにし、箱詰めにしてイベントや道の駅などで販売(写真1) ・地元学生を対象としてお菓子レシピコンテストを開催し、優秀賞の中からおかしBOX等で販売するお菓子として商品化(写真2) ・地元の天文台で販売する新たなお土産づくりに取り組み、完成した商品をおかしBOX参加事業所が製造(写真3) ■教育機関との連携 ・地元高校生と障害者(事業所利用者)が、高校生提案のレシピに基づき、焼き菓子を協力しながら試作し、交流することによって、高校生の障害者理解を促進。併せて、作成したお菓子の中から、おかしBOXでの商品化も検討 【令和元年度の主な取組】 福祉事業所で販売する、地域の農産物を使ったお菓子の開発を目的として、地元スーパーと協働し、レシピコンテストを実施する。優秀作品の中から商品化されたお菓子は、おかしBOXや地元スーパーの複数店舗(岡山県岡山市・倉敷市、広島県福山市)で販売されることとなっており、おかしBOXのPR及び売上向上に繋がる。 【効果】 おかしBOXいかさ参加事業所の平均月額工賃について、参加前は8,195円(平成24年度)であったが、平成29年度には15,473円と1.89倍に増加した。この数値は岡山県の平成29年度目標工賃15,100円を上回る結果となっている。 備中県民局管内の井笠地域から始まったおかしBOXは、今では、倉敷地域、美作地域、岡山地域へとそれぞれの地域で取組が広がっている。 |
関連 ホームページ |
http://www.pref.okayama.jp/page/557587.html |
本件問合先 | 全国初!地域と福祉事業所をお菓子で繋ぐ工賃向上の輪(おかしBOX) |
086-434-7056 | |
bichu-kenko@pref.okayama.lg.jp |