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タイトル | 地域の特性を生かしたセルロースナノファイバー関連産業の創出 |
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施策・事業名称 | 愛媛セルロースナノファイバー関連産業創出事業 |
都道府県名 | 愛媛県 |
分野 | 商工・労働 |
事業実施期間 | 平成27年4月1日~ |
施策のポイント | 本県独自のバイオマス資源(柑橘)を活用したセルロースナノファイバー(CNF)製造方法等の研究を実施するとともに、県内ものづくり企業と連携し、CNFを活用した産業創出を進め地域経済の活性化につなげる。 |
内容 |
本県には、CNF製造等の基礎研究を行っている愛媛大学紙産業イノベーションセンターや、CNF製造に取組む大手製紙企業が立地しており、さらに、全国有数の規模を誇る製紙・繊維などの地場産業や、生産高日本一の柑橘等の地域資源が豊富にあることから、県が中心となり、本県独自の地域産業・資源を活用して、CNF技術の社会実装化を進め、県内CNF関連産業の活性化を図る事業を実施している。 具体的な取り組み事例としては、県独自のバイオマス資源(柑橘)を活用したCNF製造技術等の研究や、砥部焼の多層塗り技術、CNF製造装置の開発を手掛ける県内ものづくり企業と連携し、CNFを活用した最終製品を見据えた調査研究・試作開発を進めている。 また、平成31年3月に「愛媛CNF関連産業振興ビジョン」を策定し、本県オリジナルの素材となる柑橘ナノファイバーの規格化やCNF技術の社会実装化に向けた複合化技術の確立など、本県独自の地域産業・資源を活用しながら事業を進めている。 【実績】 <特許出願>県内企業等と連携し、令和5年3月末現在で、計13件の特許出願の実績がある。主な出願中特許は以下のとおり。 ・脂質代謝改善用又は肝臓脂質蓄積抑制用の食品組成物(特許第7075575号) ・多層絵付け方法(特許7034450号) ・柑橘果皮由来ナノファイバー及びその製造方法 <企業との連携実績> 高圧ホモゲナイザーの開発、卓球用ラケット部材の開発等県内企業の取り組みを支援するとともに、柑橘由来CNFについては、令和3年4月に愛媛製紙(株)から化粧品原料として商品化された。引き続き砥部焼の多層絵付け技術など、県内企業と連携し研究を継続中。 ※取組実績(添付画像参照) ・柑橘由来CNF 柑橘果皮をそのまま用い、柑橘の香り機能性を残した機械処理のみで製造可能なCNF ・多層絵付け技術 陶磁器等へCNF入りの絵の具で図柄を重ね塗りすることで立体的な図柄が可能となる着色技術 ・CNF製造装置 ((株)コスにじゅういち)CNFの連続生産を可能とする高圧ホモゲナイザーを開発 ・卓球ラケット用部材 (大王製紙(株)、ヤマセイ(株))従来の部材よりも打球の威力が高まるCNF配合部材を開発 ![]() ![]() ![]() ![]() |
本件問合先 | 経済労働部産業支援局産業創出課 |
089-912-2483 | |
sangyososyutu@pref.ehime.lg.jp |