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タイトル | 「共知・共創」のモデル空間を目指す県立長野図書館「信州・学び創造ラボ」整備事業―空間・情報・人のつながりを捉えなおす公共の実験室― |
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施策・事業名称 | 県立長野図書館「信州・学び創造ラボ」整備事業 |
都道府県名 | 長野県 |
分野 |
教育・文化 地域振興・まちづくり |
内容 |
【概要】 ・県立長野図書館は平成27年(2015年)から5年間にわたり、県立図書館および市町村図書館における「これからの図書館像」を探り実現するための事業改革を行ってきた。改革の柱となる「情報・空間・ひと」のうち、空間のあり方へのひとつの提案として会議室や閲覧室をリノベーションし、平成31年(2019年)4月6日に「信州・学び創造ラボ」をオープンさせた。ラボが目指すのは、人と人がつながり合い、新たな社会的価値が創造されていくモデル空間である。 【ラボの主な空間要素】 約900㎡のワンフロアの中には様々なアウトプットやインプットを促すタッチポイントが埋め込まれた空間デザインとなっている。 〇ラーニングコモンズ:対話し、多様な価値観に触れることで新たな社会的価値・活動を生み出していく場。マイクロライブラリー、グループワークスペース、壁面ホワイトボード、ミニキッチンなど。 〇メイカーズスペース:試行錯誤しながらのアウトプットをきっかけに、「知りたい」を促す、新たな学びやコミュニティ形成の場。3Dプリンター、レーザーカッター、UVプリンター、スキャナー、カッティングマシン等を設置。 〇信州情報探索コーナー:信州における110年分の知の営みを概観し、紙とデジタルの融合に触れ、それらの情報資産を活かした地域の記憶を記録する創造活動につなげていくきっかけ。 【事業の特徴】 ・整備にあたっては、空間デザインコンセプトや運営に関するワークショップを9回にわたり開催し、県内外から延べ300人を超える多様な参加者があった。このWSでは「カフェ」「賑わい」「サードプレイス」といった、言葉やイメージからのメニュー選びではなく、「誰と、どのような知的創造の体験をしたいか」といった「体験のデザイン」を大切にした。 ・皆で議論し、あり方を考えていくワークショップは、企画・整備段階だけでなくラボオープン後も定期的に開催しており、様々な人が「公共をつくる」体験に関われるようにすることを試み続けている。 ・そうしたプロセスへの評価や、目指す方向にある「これからの図書館」のあり方に対する期待として、「Library of the Year2019優秀賞」(IRI知的資源イニシアティブ)を受賞。「知の公共性をひたむきに志向した、共創の舞台となる情報拠点」との評価を受けた。 【政策的位置付け】 『長野県新総合五か年計画:しあわせ信州創造プラン2.0』、『第3次長野県教育振興基本計画』において「生涯にわたり学び続ける環境の整備」、「創業の環境づくり」といった重点課題の中に図書館の空間としての可能性とその整備の必要性が明記されている。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
関連 ホームページ |
https://www.knowledge.pref.nagano.lg.jp/guidance/atsumaritai/manabilabo.html |
本件問合先 | 長野県教育委員会事務局文化財・生涯学習課 |
026-235-7439 | |
bunsho@pref.nagano.lg.jp |