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先進政策バンク詳細ページ

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タイトル 使用済EVバッテリーの資源循環システム「福岡モデル」の構築に向けた取組み
施策・事業名称 使用済EVバッテリー資源循環モデル構築事業
都道府県名 福岡県
分野 環境
事業実施期間 令和6年4月1日~
施策のポイント ①官民連携で取り組む資源循環システム構築
・国家的課題である使用済EVバッテリーの資源循環システムの構築に向け、官民連携組織「グリーンEVバッテリーネットワーク福岡(GBNet福岡)」を令和6年7月に設立。設立当初から1年で参画企業が倍以上に拡大。
・GBNet福岡設立後、バッテリー製造企業の進出決定、リユース蓄電池工場の稼働開始といった、県内における企業の新たな動きが加わり、資源循環システム構築の実現に前進。

②ユーザーへの利用促進
・国内における中古EV市場を活性化するため、自治体としては全国初となる中古EVリース事業を令和7年8月に開始。リース前のバッテリー診断、バッテリー保証の付帯により、EVバッテリーに対する不安を払拭。また、「サステナEV」と命名することにより利用を促進。(募集開始後わずか4日で募集台数を上回る応募あり)
・リユース蓄電池を活用したイベントやマスコミを通じた広報活動により、ユーザーとなる県民の皆様に対し、安全に安心して利用いただけることや資源循環の重要性等を訴求。

③全国展開を見据えたスキーム作り
・まずは福岡県における資源循環システムの構築を目指すものの、オブザーバーとして参画いただいている環境省、経済産業省本省とも連携し、全国への展開を見据えたスキーム作りに取り組む。
内容 【本事業の取組の背景】
 次の2点からEVバッテリーの国内資源循環システムの構築が我が国として喫緊の課題
・経済安全保障
 EVバッテリーの製造に不可欠なリチウムなどのレアメタルは、産出国が特定の地域に偏在しており、レアメタルの調達を海外に依存する我が国にとって、経済安全保障上のリスクとなっている。
・EUのバッテリー規則
 2030年代以降、欧州向けのEVバッテリー等の製造に当たっては、一定割合でリサイクル材の使用が義務化される予定。

 また、ユーザーのバッテリーへの性能不安等から中古EVの約8割が海外へ輸出されており、貴重なレアメタルの国外流出につながっている。EVバッテリーの排出量は、今後加速度的に増加すると予想されており、国内での資源循環システムが構築されなければ、レアメタルの海外流出はさらに加速し、国益の損失が懸念される。

【事業の目的】
 本県を含む北部九州は4つの完成車工場が立地する自動車産業の一大拠点であるとともに、技術力の高い中小企業が集積しており、「北部九州自動車産業グリーン先進拠点推進構想」のもと「世界に選ばれる電動車開発・生産拠点」となることを目指している。
 また、3Rの専門支援機関である(公財)福岡県リサイクル総合研究事業化センターが、循環型社会の構築に向け、産学官民連携による新技術の事業化や社会システム構築を支援しており、高度なコーディネート力と豊富なノウハウを有している。
 このような地域ポテンシャルを最大限に活かし、使用済EVバッテリーの「回収」「リユース」「リサイクル」「再製造」の一連の工程を地域内で完結させる資源循環システム「福岡モデル」の構築を目指す。

【取組内容等】
①官民連携で取り組む資源循環システム構築
1 グリーンEVバッテリーネットワーク福岡(GBNet福岡)の設立
 国家的課題である使用済EVバッテリーの資源循環システムを全国に先駆けて構築するため、高い技術力を有する企業等に声がけし、令和6年7月に官民連携組織「GBNet福岡」を設立。
 GBNet福岡は、自動車メーカーをはじめ、自動車解体・改修、診断・リユース、再エネ、非鉄金属リサイクル、物流事業者など多岐にわたる45企業・4団体で構成。(令和8年3月27日現在)

2 関連企業の立地
 資源循環工程の最後のバッテリー製造については、トヨタ自動車グループ(トヨタバッテリー(株))が本県でのバッテリー工場の立地を決定。
 リユース工程については、I-PEX(株)が県内の大野城工場でリユース蓄電池の製造を令和6年12月から開始。
 既存企業だけでなく、このような新たな動きが加わり、資源循環システム構築の実現に前進している。

②ユーザーへの利用促進
1 サステナ(中古)EVリース事業
 中古EVのバッテリーへの漠然とした性能不安を解消し、国内における中古EV市場を活性化するため、自治体としては全国で初となる「サステナEVリース事業」を令和7年8月に開始。

(1) ネーミング
 EVバッテリーの資源循環により、持続可能な社会を目指すこと、また、バッテリー診断等を通じて、安全で安心して持続可能にEVを利用いただきたいという想いを込めて、リースする中古EVを「サステナEV」と命名。

(2) サステナEVリースの特徴
・安心・安全:
 バッテリー診断や保証の付帯により、バッテリー性能への不安を払拭し、安全に中古EVを利用可能。
・お財布と環境に優しい:
 ガソリン車、軽油車と同程度のリース料金で、EVを体験する機会をご提供。
 EVを利用することでCO2削減と資源循環にも貢献できる。
・地域経済の活性化:
 リース後の使用済バッテリーは国内で有効活用され、リユース市場・リサイクル市場の活性化に貢献できる。

(3) 応募状況等
 募集台数30台に対し、募集開始から4日間で30台を超える応募あり。
 バッテリー診断等によりバッテリーの劣化状況を把握するとともに、利用者へのアンケートやヒアリングにより、サステナEVの満足度や課題を確認する予定。

2 イベントやマスコミを通じた広報活動
 令和6年11月に福岡市内で開催されたイベント「クリスマスアドベント」において、リユース蓄電池を用いたツリーの点灯式を実施。
 また、地域放送番組ではEVバッテリーの解体からリユース、リサイクルといった工程が丁寧に取材され、県民に対しその重要性を訴求。
こうしたイベントやマスコミを通じた広報活動を継続することで、安全で安心して利用いただけることや資源循環の重要性等をPRしている。

③全国展開を見据えたスキーム作り
 令和9年度までに各資源循環工程の一連の実証を行い、まずは福岡県における資源循環システムの構築を目指すものの、GBNet福岡にオブザーバーとして参画いただいている環境省、経済産業省本省とも連携し、全国への展開を見据えたスキーム作りに取り組んでいく。
福岡モデルの目指す姿
福岡モデルの目指す姿
関連
ホームページ
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/gbnetfukuoka.html
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/gbnet-activity.html
本件問合先 環境部循環型社会推進課
092-643-3381
recycle@pref.fukuoka.lg.jp