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タイトル 「マイME-BYOカルテ」と連携した電子母子手帳アプリの運用開始について ~ICTを活用して、母子の健康情報を一括で管理・閲覧できるシステム~
施策・事業名称 ヘルスケアICTシステム創成事業(電子母子手帳普及拡大事業)
都道府県名 神奈川県
分野 健康福祉
内容 1 趣旨・目的
神奈川県では、ヘルスケア・ニューフロンティアの取組の一環として、県民、医療機関、企業など様々な主体が、健康情報等を効果的に活用できる仕組みの構築を進めている。しかし、現在のところ、個人の健康情報等は、企業や行政などが様々な形式で保有しているため、個人が自分の情報を一元的に管理・把握することが困難である。
そこで神奈川県では、個人が自分の健康情報等を適切に管理・活用することができるよう、個人の健康情報等を収集・蓄積するデータベースである「健康情報等プラットフォーム」を構築し、そのアプリケーションとなる「マイME-BYO(みびょう)カルテ」の運用を開始した。
この取組みの中で「マイME-BYOカルテ」と電子母子手帳アプリケーションを連携させることで、お子さんの健康管理に役立ててもらうとともに健康情報のライフログ化に向けて、電子母子手帳を活用した、乳幼児の健康情報の収集・蓄積を進めている。

2 主な特長
予防接種歴の管理や乳幼児健診の結果を記録する等の機能を備えた電子母子手帳アプリケーションを市町村と連携して運用するとともに、投薬情報や既往歴などの健康情報を一括で管理・閲覧できるシステム(「マイME-BYOカルテ」)を構築した。
※ 全国初の取組

3 取組内容【県内17市町(※)と連携し、「マイME-BYOカルテ」と連携した電子母子手帳の運用開始】

電子母子手帳アプリは、紙の母子健康手帳を補完するもので、アプリならではの便利な機能が備わっている。主な機能は、(1)予防接種の管理・記録、(2)乳幼児健診結果の記録の保存、(3)発育曲線の自動グラフ化、(4)自治体からのお知らせ配信が挙げられる。
予防接種の記録・管理については、子どもの出生日を入力するだけで、最適な接種日の目安を自動でスケジューリングし、接種日が近づくと、アラートでお知らせするので、複雑な予防接種の管理も簡単に行える。また、接種後に、予防接種の記録をつけることで、これまで接種したワクチンが一覧で表示され、さらに、予防接種履歴だけではなく、乳幼児健診結果の記録も保存しておくことが可能。

また、自治体からのお知らせなどを簡単に受け取る機能もあり、自治体としても、子育て家庭が電子母子手帳の予防接種や乳幼児健診の予約リマインド機能を活用することによって、受診率が向上するといった効果が見込まれる。

さらに、「マイME-BYOカルテ」と電子母子手帳に入力したデータを連携できるため、予防接種や健診記録と、お子さんの投薬情報などを「マイME-BYOカルテ」で一括で閲覧・管理できるだけでなく、災害時において紙の母子健康手帳やお薬手帳を紛失しても、データは県のサーバーでバックアップされているので、災害時でもこれまで受けた予防接種の履歴や健診記録を確認することができる。

4 主な成果(効果)
電子母子手帳の利用者の声として「お子さんの予防接種の管理が簡単に出来て便利」「災害時にも母子健康手帳の情報を残せる。」「自治体からのお知らせがアプリで簡単に確認できる」などの声が多く聞かれている。また、電子母子手帳利用者アンケート結果からも、電子母子手帳を継続して使用していきたいとのユーザーの声が8割を超えており、子育て家庭の効果的な支援のひとつとなっている。

さらに、個人の健康管理等に役立てるだけでなく、将来的には、記録されたデータのビックデータ化を図り、様々な県の施策に活用することも検討していく。具体的には、蓄積されたデータを子育て支援や、災害対策、感染症対策など、行政や地域の様々な課題の解決に向けて活用するとともに、蓄積されたデータを集約・分析することで、医療の高度化や個別化医療の実現にも貢献していく。

(※)連携17市町:横須賀市、藤沢市、平塚市、鎌倉市、茅ヶ崎市、逗子市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、愛川町
電子母子手帳チラシ
電子母子手帳チラシ
本件問合先 神奈川県政策局ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室 ヘルスケアICTグループ
045-285-0196
hcnf-ict@pref.kanagawa.jp