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タイトル 災害対応工程管理システム(BOSS)の構築・運用
施策・事業名称 災害対応行程管理システム(BOSS)の構築・運用
都道府県名 熊本県
分野 防災・危機管理
事業実施期間 平成30年4月16日~
施策のポイント 災害対応工程管理システムは、災害発生時の業務をタイムライン化しパソコンやタブレット、スマートフォン等で把握できるシステム。
本システムの活用で、業務を熟知していない職員でも必要な情報を素早く確認できるため、災害対応業務の「迅速化」・「均質化(標準化)」に繋がる。
また、各業務に関連する県地域防災計画の規定や、災害対応に必要なマニュアル、国通知等を迅速に把握することが可能である。
さらに、過去の災害対応で作成したファイル名などを参照でき、過去の事務処理のノウハウも活用可能である。
当該システムは、クラウド上で運用しておりタブレット端末等からでもアクセス可能であるため、他自治体で発生した災害への応援職員派遣の際に、受援県へのアドバイスや様々な質問にも被災地からシステムにアクセスすることで的確な対応を可能とする。
内容 【背景】
・熊本地震の検証報告では、年度当初の発災であったこともあり災対本部マニュアル等の不徹底などが課題として顕在化した。
また、県地域防災計画は資料編まで含めると約800ページもあることから、必要とする情報を素早く把握することが困難であった。
・これらの熊本地震の経験を踏まえ、災害発生時の主な業務の流れをタイムライン化し、パソコン等で把握できるシステムの構築について、東京大学生産技術研究所と連携しながら、総務省の平成29年度地域IoT実装推進事業の採択を受け開発した。

【主な機能等】
・熊本地震や東日本大震災の対応実績を基に、災害発生時の主な業務を48種類、約500業務に分類しタイムライン化して表示。
・各災害対応業務若しくは所属毎に災害対応フローを表示させ、各業務に関連する県地域防災計画の規定や、災害対応に必要なマニュアル、国通知、過去の災害対応で作成したファイル名などをシステム上で迅速に把握することが可能。

【活用方法等】
・平常時は災害対応訓練等で活用し、災害発生時にはシステムにて必要な災害対応フローを確認するとともに、関連するマニュアルや通知を把握することが可能。

【効果】
・大規模災害は、いつ、どこで、どのように起こるかわからないが、当該システムを活用することで業務を熟知していない職員でも必要な情報に素早くたどり着け、災害対応業務の迅速化が期待される。また、システム上で各種マニュアルや過去の災害対応で作成したファイル名などを参照できるようにしていることから、熊本地震における事務処理のノウハウを後世に活かしていくことも可能となる。
・市町村の災害対応力向上にも資するシステムであることから、当該システムの市町村への普及展開事業を実現すれば、工程毎に進捗状況をチェックする機能を使用し、市町村毎の災害対応状況も把握することが可能となる。
・当該システムは、タブレット端末からでもアクセス可能であることから、他自治体で起こった災害への応援派遣の際に、受援県へのアドバイスや様々な質問にも被災地からシステムにアクセスすることで的確な対応が可能である。
本件問合先 危機管理防災課
096-333-2811
kikibosai@pref.kumamoto.lg.jp