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タイトル | 災害前の今だからできること~災害廃棄物仮置場設置訓練 |
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施策・事業名称 | 災害廃棄物仮置場設置訓練モデル事業 |
都道府県名 | 岡山県 |
分野 |
防災・危機管理 環境 |
事業実施期間 | 令和2年4月1日~ |
施策のポイント | 災害発生時に、設置が遅れることにより、災害廃棄物の滞留を起こし、被災地の復旧や復興に支障を来たす災害廃棄物仮置場が迅速かつ適切に設置できるよう、県、市町村及び協定締結団体が連携し、訓練等を実施することで災害対応体制の強化を図るもの。 |
内容 |
1 背 景 平成30年7月豪雨では本県でも河川破堤等により、浸水被害があったが、災害廃棄物の処理主体である 市町村による仮置場設置が遅れ、路上に大量の災害廃棄物が排出され、混合化するなど、その後の処理が 困難となる事例が発生し、あらためて発災初動期における迅速かつ的確な仮置場設置等の重要性が認識さ れた。 2 事業内容 仮置場候補地である笠岡ふれあい空港を題材として、県、笠岡市及び(一社)岡山県産業廃棄物協会が 連携し、検討準備会により仮置場の設置や管理運営等の検討等を行い、それらを踏まえた実地訓練を行っ た。また、実地訓練後には、事後評価会によって、課題や改善点等を検証するとともに、訓練結果等を取 りまとめた事例集の作成等を行った。 (1)検討準備会 災害廃棄物処理に関する情報共有や、笠岡ふれあい空港における仮置場設置計画及び実地訓練計画の 検討を行った。また、検討準備会後も関係者間での意見出しや調整を行い、各計画内容の改善を図っ た。 (2)実地訓練 ・訓練日時:令和2年11月26日 ・訓練場所:笠岡ふれあい空港(笠岡市カブト西町地内) ・参加者:49名(県、笠岡市、(一社)岡山県産業廃棄物協会、有識者(国立環境研究所 災害廃棄 物対策専門員 宗 清生氏)) ・見学者:42名(市町村、(一社)岡山県産業廃棄物協会員) ○有識者からの主な講評 ・混合廃棄物の発生を防ぐ有効な手法である仮置場の早期開設を目的とし、協会とも連携したこのよ うな本格的な訓練は、全国的にも例がなく他の自治体の手本にもなる。 ・敷鉄板敷設や受入手続に時間がかかることなど、市町村は貴重な情報を得られた。 ・円滑な処理には、自治体と処理業者など関係者間で信頼関係を築くことが重要であり、この点でも 効果的な取組であった。 (3)事例集作成 県内の市町村が災害発生前に検討すべき事項や協定締結団体との情報共有方法等について理解が進む ように、訓練の実施内容等を取りまとめた事例集を作成し配布した。 3 事業の効果 ・仮置場候補地での訓練によって、実状に即した仮置場設置・管理運営の確認や課題把握ができた。 ・県、市町村及び協定締結団体が連携して実施したことで、関係者間の「顔の見える関係づくり」が進ん だ。 ・参加した市町村に加えて、その他の市町村においても実地訓練見学や事例集の共有によって、仮置場設 置や管理運営内容の把握ができた。 ・災害廃棄物処理の経験者から未経験者への対応内容等の継承によって、協定締結団体等における対応力 強化につながった。 4 今後の展開 本事業は、令和4年度まで、毎年1市町村で実施することを予定しており、今後も過去の課題を踏まえ た事業を実施することで、さらなる体制強化を図る。 |
本件問合先 | 環境文化部循環型社会推進課 |
086-226-7307 | |
junkan@pref.okayama.lg.jp |