全国知事会議でセッション「休み方改革」を実施しました
令和6年11月6日公開
2024年8月1日(木曜日)、全国知事会議(8月1日~8月2日 福井県)で実施された、セッション「休み方改革」において、「休み方改革~『休み方改革』で日本の観光を変える!~」というテーマのもと、大村愛知県知事が座長として、有識者や参加県知事と議論を行いました。
セッション会場の様子
発言する大村愛知県知事、大井川茨城県知事、三日月滋賀県知事、岸本和歌山県知事、村岡山口県知事、平尾佐賀県政策部長
セッションでは、大村愛知県知事が座長として、「休み方に関する課題共有・問題提起」について説明した後、「休み方改革」に関する都道府県の取組として、大村愛知県知事、村岡山口県知事からそれぞれの取組について説明しました。
●愛知県
昨年度から率先して取り組んできた「休み方改革」について、愛知県の取組を紹介するとともに、休み方改革がもたらす効果についても説明しました。また、皆さんと連携して取り組みたいこととして、「都道府県ごとに平日休みを作り、相互に行き合うこと」、「子どもの平日休みをつくる仕組みを全国に広げること」を提案し、行政と経済界、労働界、観光業界、教育界が連携して取り組むことで「休み方改革」の効果はより大きくなると呼びかけました。
昨年度から率先して取り組んできた「休み方改革」について、愛知県の取組を紹介するとともに、休み方改革がもたらす効果についても説明しました。また、皆さんと連携して取り組みたいこととして、「都道府県ごとに平日休みを作り、相互に行き合うこと」、「子どもの平日休みをつくる仕組みを全国に広げること」を提案し、行政と経済界、労働界、観光業界、教育界が連携して取り組むことで「休み方改革」の効果はより大きくなると呼びかけました。
●山口県
山口県の取組として、子育て世代の方々を社会全体で応援するという仕組みをつくることで、山口県で子育てをすることの満足度を高めていきたいというねらいから全県的に展開している「こどもや子育てにやさしい休み方改革」を紹介しました。「こどものために休むことが当たり前となる社会全体の機運醸成」の一環として開催したシンポジウムや「休暇を家族で一緒に過ごせる仕組みづくり」として導入した「家族でやま学の日」などについて説明しました。
山口県の取組として、子育て世代の方々を社会全体で応援するという仕組みをつくることで、山口県で子育てをすることの満足度を高めていきたいというねらいから全県的に展開している「こどもや子育てにやさしい休み方改革」を紹介しました。「こどものために休むことが当たり前となる社会全体の機運醸成」の一環として開催したシンポジウムや「休暇を家族で一緒に過ごせる仕組みづくり」として導入した「家族でやま学の日」などについて説明しました。
有識者
フランス在住ライター 髙崎順子様
「休める国・日本の作り方~バカンス&観光大国フランスをヒントに~」というテーマで講演をしていただきました。「休み方」に関するフランスの事例をご紹介いただくとともに、日本も休める国になるためのヒントとして、トップダウンで全員が休める仕組みを作り、休暇・余暇の必要性を同じ言葉(ワーディング)でシェアして広める重要性についてお話をいただきました。
「休める国・日本の作り方~バカンス&観光大国フランスをヒントに~」というテーマで講演をしていただきました。「休み方」に関するフランスの事例をご紹介いただくとともに、日本も休める国になるためのヒントとして、トップダウンで全員が休める仕組みを作り、休暇・余暇の必要性を同じ言葉(ワーディング)でシェアして広める重要性についてお話をいただきました。
(公社)経済同友会 副代表幹事兼観光戦略委員会委員長 伊達美和子様
伊達様からは、経済界の視点からご意見をいただきました。「休める国、休める地域にするためには、社会的機運が必要である。県民の日学校ホリデーや子供とともに休めるような環境を作ることは、大変意義深い。有給取得率を伸ばすことによって、休める環境が作られる一方で、労働力不足といった問題もあり、女性や外国人が働きやすい職場環境づくりも同時に考える必要がある。」とお話をいただきました。
伊達様からは、経済界の視点からご意見をいただきました。「休める国、休める地域にするためには、社会的機運が必要である。県民の日学校ホリデーや子供とともに休めるような環境を作ることは、大変意義深い。有給取得率を伸ばすことによって、休める環境が作られる一方で、労働力不足といった問題もあり、女性や外国人が働きやすい職場環境づくりも同時に考える必要がある。」とお話をいただきました。
(一社)日本旅行業協会 会長 髙橋広行様
髙橋様からは、観光業界の視点からご意見をいただきました。「旅による教育、すなわち「旅育」は、子どもの心や人間性の成長を促す。子どもの平日休みの取組は、旅育や体験活動の機会が増加し、未来の人づくりに資することに加えて、旅行回数の増加や消費額拡大にもつながり、人口減少に伴う地域活力の低下をカバーする切り札にもなる。ぜひ、47都道府県で子どもの平日休みを導入してほしい。」とお話をいただきました。
髙橋様からは、観光業界の視点からご意見をいただきました。「旅による教育、すなわち「旅育」は、子どもの心や人間性の成長を促す。子どもの平日休みの取組は、旅育や体験活動の機会が増加し、未来の人づくりに資することに加えて、旅行回数の増加や消費額拡大にもつながり、人口減少に伴う地域活力の低下をカバーする切り札にもなる。ぜひ、47都道府県で子どもの平日休みを導入してほしい。」とお話をいただきました。
参加県知事
大井川茨城県知事
「茨城県でも今年の4月からラーケーションを導入し、非常に好評。特に、特別支援学校では、混雑している観光地になかなか行きづらいということもあり、非常にニーズが高い。先行している愛知県や山口県の分析を参考にしながら進めていきたい。」と発言しました。
「茨城県でも今年の4月からラーケーションを導入し、非常に好評。特に、特別支援学校では、混雑している観光地になかなか行きづらいということもあり、非常にニーズが高い。先行している愛知県や山口県の分析を参考にしながら進めていきたい。」と発言しました。
三日月滋賀県知事
「余暇の充実・休暇の取得が労働の対価としてあり、休める雰囲気と制度、環境づくりが大切である。滋賀県では、働き方、休み方を超えて暮らし方の改革という観点で、今検討を始めているので、皆さんのご意見を参考に一緒に参画していきたい。」と発言しました。
「余暇の充実・休暇の取得が労働の対価としてあり、休める雰囲気と制度、環境づくりが大切である。滋賀県では、働き方、休み方を超えて暮らし方の改革という観点で、今検討を始めているので、皆さんのご意見を参考に一緒に参画していきたい。」と発言しました。
岸本和歌山県知事
「和歌山県では、県庁内の働き方改革を進めているところである。ラーケーションについては、家庭の差による心配の声があるが、県民の日であればできると思った。視点を切り替え、何とかラーケーションに準ずるものから取り入れたいと思う。」と発言しました。
「和歌山県では、県庁内の働き方改革を進めているところである。ラーケーションについては、家庭の差による心配の声があるが、県民の日であればできると思った。視点を切り替え、何とかラーケーションに準ずるものから取り入れたいと思う。」と発言しました。
村岡山口県知事
「大企業だけでなく中小企業も含めて休み方改革を広めていく上で、フランスの話はとても参考になったので、さらに研究をして、どのようにすればうまく進めるのか考えていきたい。」と発言しました。
「大企業だけでなく中小企業も含めて休み方改革を広めていく上で、フランスの話はとても参考になったので、さらに研究をして、どのようにすればうまく進めるのか考えていきたい。」と発言しました。
平尾佐賀県政策部長
「佐賀県庁では、子どもが生まれた男性職員が休暇を2週間取得をする取組を行っており、取得できない理由書を所属長が提出する仕組みにしたところ、取得率は100%となった。さらに期間を1か月に拡大。職場の意識、働き方を変え、より働きやすい職場・社会を作っていくことが重要。」と発言しました。
「佐賀県庁では、子どもが生まれた男性職員が休暇を2週間取得をする取組を行っており、取得できない理由書を所属長が提出する仕組みにしたところ、取得率は100%となった。さらに期間を1か月に拡大。職場の意識、働き方を変え、より働きやすい職場・社会を作っていくことが重要。」と発言しました。
参考
令和6年度 全国知事会議 in 福井 セッション
休み方改革 ~「休み方改革」で日本の観光を変える!~
休み方改革 ~「休み方改革」で日本の観光を変える!~
(1)日 時:2024年8月1日(木曜日) 16時00分~17時40分
(2)場 所:フェニックス・プラザ (福井県福井市田原1丁目13-6)
(3)出席者:大村愛知県知事(座長)、大井川茨城県知事、三日月滋賀県知事、岸本和歌山県知事、村岡山口県知事、平尾佐賀県政策部長
(公社)経済同友会 副代表幹事兼観光戦略委員会委員長 伊達美和子氏
(一社)日本旅行業協会 会長 髙橋広行氏
フランス在住ライター 髙崎順子氏
(4)次第
1 開会・趣旨説明
2 課題共有・問題提起 (資料1)
3 「休み方改革」に関する都道府県の取組
(1)愛知県
愛知県における「休み方改革」の取組 (資料2)
(2)山口県
「こどもや子育てにやさしい休み方改革」の推進について (資料3)
4 「休み方」に関する海外事例
フランス在住ライター 髙崎 順子氏
「休める国・日本の作り方~バカンス&観光大国フランスをヒントに~」
5 意見交換
(公社)経済同友会 副代表幹事兼観光戦略委員会委員長 伊達 美和子氏
(一社)日本旅行業協会 会長 髙橋 広行氏
6 総括・閉会
(5)資料
(2)場 所:フェニックス・プラザ (福井県福井市田原1丁目13-6)
(3)出席者:大村愛知県知事(座長)、大井川茨城県知事、三日月滋賀県知事、岸本和歌山県知事、村岡山口県知事、平尾佐賀県政策部長
(公社)経済同友会 副代表幹事兼観光戦略委員会委員長 伊達美和子氏
(一社)日本旅行業協会 会長 髙橋広行氏
フランス在住ライター 髙崎順子氏
(4)次第
1 開会・趣旨説明
2 課題共有・問題提起 (資料1)
3 「休み方改革」に関する都道府県の取組
(1)愛知県
愛知県における「休み方改革」の取組 (資料2)
(2)山口県
「こどもや子育てにやさしい休み方改革」の推進について (資料3)
4 「休み方」に関する海外事例
フランス在住ライター 髙崎 順子氏
「休める国・日本の作り方~バカンス&観光大国フランスをヒントに~」
5 意見交換
(公社)経済同友会 副代表幹事兼観光戦略委員会委員長 伊達 美和子氏
(一社)日本旅行業協会 会長 髙橋 広行氏
6 総括・閉会
(5)資料
お問い合わせ先
調査第三部(03-5212-9134)