「川の国埼玉」へ! 上田知事が「川の再生」モデル箇所の現場を訪問

 埼玉県は、県土に占める河川の面積割合が3.9%と日本一、まさに「川の国」と言えます。
 そこで県は多くの県民に「川の国」を実感してもらえるよう今年度から「川の再生」をスタートさせました。
 「水辺再生100プラン」として4年間でおよそ100ヵ所の「川の再生」を行います。先行して5つのモデル箇所を選定し、2年間で「確かに変わった」と思える整備を目指します。
 このたび、本格的に着工するモデル箇所を上田清司知事が訪問し、地元の市長、県議会議員、自治会の方々とともに「川の再生」実現への決意を新たにしました。

11月10日に元荒川(越谷市)を訪問

 このモデル箇所は、草木が生い茂り近づき難い川べりを散歩やジョギングが楽しめる水辺に整備します。
 知事は越谷市の板川文夫市長らと着々と進む整地工事の状況を視察しました。
 現地では自治会や河川愛護団体の約100名の方々が除草活動をしており、「きれいになれば川を愛し一緒に活動する人が増える。」と期待する声が聞かれました。
 知事は「昔のようにシジミが採れる川を増やしたい。ここのように川を守ってくれる人がいれば川の再生は成功します。」と呼びかけました。

12月6日に藤右衛門川(さいたま市、川口市)、東京葛西用水(草加市、越谷市)を訪問

 このモデル箇所では、現在鉄の梁と矢板に囲まれ、汚い、臭いと悪評高い河川を、地下水路とせせらぎ水路の2層構造にします。
 知事は川口市の岡村幸四郎市長や沿川企業、及び地元の方々とともに劇的に変わる工事のスタートを見届けました。
 次に知事は草加市の東京葛西用水を訪問しました。
 ここは農業用水を対象とした川の再生のモデル箇所です。冬期の通水と遊歩道の整備により通年水が流れる安らぎの水辺空間となります。
 知事は草加市の木下博信市長とともに小学生80人が農業用の堰のペンキ塗りをしているところを訪問し「しっかり仕事をしてくれてありがとう」と激励しました。4年生の男子は「これからも川を守っていく。」と胸を張っていました。
 続いて、再び訪れた越谷市で知事は、板川市長と計画づくりのワークショップを訪問。知事から「皆さんが頑張ってくれれば必ず川の再生はなし得ます。WE CAN!」と力強いエールが送られ、自治会長は「県が手助けしてくれてまるで宝くじに当たったよう。」と喜びの表情でした。

モデル箇所での取組みが県民ムーブメントへ

 モデル箇所が着工し、「川の再生」が形となって現れます。現場での取組みがやがて地域の川を心のふるさととして守り育てる県民ムーブメントに広がるよう「川の再生」を進めていきます。

【お問い合わせ】
埼玉県県土整備部水辺再生推進室
電話番号 048-830-5112

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元荒川を訪問する上田清司知事(写真中央)