日本一の雑穀ブランド産地を目指して ~「いわて雑穀生産・販売戦略」の策定~
岩手県では、古くから、ヒエ、アワなどの雑穀が、米に代わる日常食として、県北地域の冷涼な畑作地帯や中山間地域を中心に栽培されてきました。
雑穀は、食の安全・安心や健康志向の高まりにより、改めてその価値が見直され、消費が伸びてきています。岩手県においても、近年、生産が急拡大し、平成20年の生産量は、約1,000t(ヒエ、ハトムギ、アワ、キビ、タカキビ、アマランサス)となっています。
このような状況を踏まえ、岩手県では、これまで培ってきた雑穀の遺伝資源や栽培技術、地域で育まれてきた食文化等を生かしながら、消費者のニーズに的確に対応した生産、販売を戦略的に進めるため、平成21年3月に「いわて雑穀生産・販売戦略」を策定しました。
販売面では、1.「いわて雑穀の日(5月9日)」の制定、学校給食などを通じた知名度の向上、2.産地認証などによる差別化、3.新商品開発の支援や食べ方・料理の普及などによる需要拡大に当たることとしています。
また、生産面においては、1.優良種子の安定供給、2.機械除草体系の確立、3.GAP(農業生産工程管理)手法による生産の推進などを重点に取り組むこととしています。
これらの取組みの推進主体として、県、農業関係団体、料理の普及や食育に取り組む女性グループ、消費者団体等からなる「いわて雑穀生産・販売戦略推進会議」を組織し、日本一のブランド雑穀の確立を目指して、関係機関・団体が一体となった取組みが始まっています。
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岩手県農林水産部農産園芸課園芸特産担当
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