産学官連携による人材確保・育成を目指して ~「広島県高度IT人材確保・育成協議会」発足~

 近年、我が国においては、高度IT人材が42万人不足していると推計されるなど、情報分野における人材確保・育成の必要性が多方面から指摘されてきました。本県においても、企業からの人材ニーズは依然として強く、保有IT人材のレベル向上とともに、実践力を備えたIT人材の供給源の確保は喫緊の課題となっています。
 このような状況を踏まえ、本県では、産学官が連携して人材確保・育成に取り組むコンソーシアムの設立を提唱してきましたが、このたび、平成21年8月10日に、社団法人広島県情報産業協会及び情報系学部・学科を有する県内10大学により構成さ8月10日は、協議会の設立とともに、早速本年度第1回の協議会が開催され、企業・大学それぞれの視点から意見が出される活発な議論が行われました。
 今後は、まず設立初年度の活動として、本県からの委託により、企業に在籍する人を対象とした育成カリキュラムを協議会において作成し、来年度以降は、このカリキュラムに基づいた教育プログラムを大学で実施することが目標となります。
 このように、県内の多くの大学と企業が協働することで、今までにない実践的な取組みが可能になり、本県としても、協議会と連携し、産学官で地域のIT人材確保・育成を推進していきたいと考えています。

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広島県高度IT人材確保・育成協議会設立