「洞爺湖有珠山地域」が世界ジオパークに認定されました

 北海道「洞爺湖有珠山地域」が、8月22日に中国・泰安市で開催された世界ジオパークネットワークの会議において、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)とともに、日本で初めて世界ジオパークに認定されました。
 ジオパークとは、科学的に重要で貴重な地層や地形など、大地の遺産を含む自然公園で、遺産を保全しながら研究・教育・普及に活用するほか、新たな観光資源として地域振興を図るものです。世界ジオパークの認定は、ユネスコが支援する世界ジオパークネットワークによって審査され、主に保護を目的とする世界遺産とは異なり、ジオツーリズムなどの活動による地域経済や文化の持続的な発展が求められています。
 「洞爺湖有珠山ジオパーク」は、壮瞥町、洞爺湖町、伊達市、豊浦町を中心に、北海道の南部に位置する自然公園です。地域には、10万年前の噴火でできたカルデラ湖である洞爺湖、過去100年で4回噴火した有珠山などの地質遺産や自然遺産のほか、縄文遺跡などの歴史遺産が数多くあり、変動する大地と人間の共生の歴史を学ぶことができます。世界ジオパークの審査においても、地質学的な価値と景観に加え、噴火を乗り越え次世代に引き継ぐ取組みが高く評価されました。
 当地域は、認定により、昨夏の北海道洞爺湖サミットに続き国内外の目が注がれることとなりました。地元では早速、ツアーや登山会が企画され、一層の盛り上がりを見せています。
 詳細につきましては、中心となって活動している「洞爺湖周辺地域エコミュージアム推進協議会」のホームページをご覧ください。

お問い合わせ
北海道経済部産業立地推進局資源エネルギー課
電話番号 011-204-5318
洞爺湖周辺地域エコミュージアム推進協議会HP
http://www.toya-usu-geopark.org/

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洞爺湖有珠山ジオパーク