中越大震災から5年
平成16年10月23日土曜日。突如発生した激震によって、この日は新潟県民にとって、決して忘れられない日となってしまいました。中越大震災の発生です。震源となった川口町は観測史上初となる震度7を記録し、小千谷市、旧小国町、旧山古志村でも震度6強を記録したほか、県内の広い地域を震度四以上の強い揺れが襲いました。
この地震により、中山間地を走る道路は山ごと崩れ去り、集落は土砂でせき止められ増水した川によって水の底に沈みました。10万人を超える人々が不自由な避難生活を強いられ、それが原因となって命を落とされた方もおられました。
あの日から今年で5年。今、被災地はさらなる復興に向けて歩み続けています。地域住民が共同で経営するお店ができ、地域の内外で強まった強い絆をもとに、都市との交流やふるさと新潟の全国発信が進められるなど、それはさながら「復興ののろし」となっています。
あれほどの被害に遭いながら、短期間でここまで復旧・復興を進めてこられたのは、ひとえに全国の皆様からの心温まる御支援の賜物です。復旧作業や心と体のケアに係る人的支援を始め、救援物資・義援金といった物的支援等、さまざまな形できめ細やかな御支援をいただきました。この場をお借りして、改めて心からの感謝を申し上げます。
今後、新潟県は、被災を通じて得た復興・防災に関する経験や教訓を蓄積し全国に向けて発信してまいります。私たちの得た知見が、全国そして全世界の防災対策の一助となることで、いただいた御支援への御恩返しをしていきたいと考えております。
地域住民が協力し、新たにお店を立ち上げました。