―県民の安全安心の拠点として―兵庫県立加古川医療センターがオープン

 兵庫県では、県民誰もが安全で安心して暮らせる地域社会づくりを進めており、その拠点の一つとして、平成21年11月、救命救急センターや生活習慣病の全県拠点などの新たな機能を備えた「県立加古川医療センター」が開院しました。兵庫県中南部の中核病院として昭和11年に開設した県立加古川病院が老朽化、狭隘化したことに伴い、緑豊かな加古川市北部の神野町に移転新築したものです。
 これまで、神戸市内などの救命救急センターまで搬送されていた重篤患者にも迅速な対応が可能になり、地域の救命率向上に寄与するほか、生活習慣病に対しても全県の拠点的な機能を担う病院として高度専門医療を提供します。
 新しい病院の整備に当たっては、患者の視点に立って、外来部門の1階への集中配置や個室感覚の4床部屋の整備など快適な癒しの空間となるようさまざまな工夫を凝らすとともに、太陽光発電を始めとする自然エネルギーの活用など環境への影響にも十分配慮しています。
 また、阪神・淡路大震災を経験した兵庫県として、免震構造の採用やライフライン途絶時も機能を維持できる自家発電装置を備えるなど、大規模地震時にも地域の災害医療の拠点としての役割を果たすことができるよう、災害への備えにも万全を期しています。
 さらに、新病院の開院にあわせて、臨海部の国道2号加古川バイパスと内陸部の山陽自動車道の二つの東西幹線を南北に結ぶ東播磨南北道路も一部供用を開始しました。これにより、県中南部の南北移動の利便性が高まり新病院へのアクセス向上が図られ、交通渋滞の緩和や沿線地域のより一層の活性化が期待されます。
 今後とも、地域の医療機関とも連携しながら、最新鋭の医療機器と優秀な医療スタッフによって、県民の命と健康を守る拠点として新たな役割を果たすとともに、地域の発展に寄与していきます。

お問い合わせ
兵庫県病院局企画課
電話番号 078-362-9169

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