オランダ ウェストラント市との園芸農業での交流が進展!
高知県では、人と環境にやさしい農業を推進しており、環境保全型農業のトップランナーを目指しています。
県内で取り組まれている環境保全型農業技術の中でも、「天敵」と呼ばれる「タイリクヒメハナカメムシ」などの虫を使った害虫管理の技術は、施設ナスや施設ピーマン類を中心に広く普及しており、全国的にも先進的な取組みとして知られています。
この天敵利用は、農家の方や普及指導員が、先進国であるオランダへの視察により、高知県に導入した技術です。現在では、農家自らが地元で捕獲した土着天敵を利用するなど、高知県独自の技術に発展しています。
オランダとの交流は、天敵利用技術の導入をきっかけに15年以上続いてきました。オランダは、高知県と同じ施設園芸の盛んな国であるとともに環境先進国であるため、天敵利用に限らず、環境保全型農業の良いお手本となってきました。
長年の地道な交流が実を結び、昨年11月に、オランダの最も有名な施設園芸産地であるウェストラント市と、友好園芸農業協定を締結しました。
本年11月からは、高知県立農業大学校の学生2名がオランダに留学しており、来春には、オランダから学生が農業大学校に留学する予定となっています。
また、試験研究の分野でも、県の研究員がオランダに留学し、環境保全型農業の技術を学んでこられるよう協議を進めています。
高知県では、今後もオランダと交流を深めていくとともに、環境保全型農業の取組みを推進していきたいと考えています。
お問い合わせ
高知県環境農業推進課
電話番号 088-821-4545
左:ファン・デル・タック ウェストラント市長 右:尾﨑正直高知県知事