環境の世紀・高まる期待

 「21世紀は環境の世紀」と言われるように、環境に対する関心がますます高まりつつある中、徳島県では、21世紀の光源「LED」やハイブリッドカーなどの電源として注目されている「リチウムイオン電池」の世界最大の生産拠点として、産学官の連携により環境先端技術の活用を推進しています。
 また、環境配慮型製品の開発に当たっては、各企業の実証実験の場として県庁舎等を活用いただき、「徳島発のモデル」の積極的な発信を行っているところです。
 2009年12月に開催された環境最先端技術の見本市である「エコプロダクツ」においては、三洋電機株式会社が開発し、県庁を実証実験場とした「ソーラー駐輪場システム」(太陽光パネルで発電した電力をリチウムイオン電池蓄電システムに蓄え、電動ハイブリッド自転車の動力源とするシステム)が見事「エコプロダクツ大賞」を受賞。この「徳島発のモデル」の普及を図るため、公募で選定した3ヵ所の観光地などに設置することを決定しました。システムの普及促進のほか、観光に訪れた皆さんに環境にやさしい移動手段として使っていただく「エコ観光」を体感していただきたいと考えています。また、県庁舎において、太陽光発電、リチウムイオン電池、LED応用製品を組み合わせた次世代エネルギー活用システムを導入するなど「環境首都とくしま」の実現に向け取り組んでいます。
 徳島県では、LEDを活用した光産業の集積を目指す「LEDバレイ構想」において、「LED関連企業の百社集積」という大きな目標を昨年に達成するなど、本県の強みを生かした環境配慮型産業の発展が進んでいます。このような本県企業が持つ技術力をアピールし、県内産業の振興につなげるとともに、県民の皆さんに「地球温暖化」や「再生可能エネルギーの活用」についての関心を高めていただきたいと考えています。

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県庁を実証実験場とした「ソーラー駐輪場システム」