九州初の重粒子線がん治療施設「サガハイマット」着工!
今や、日本人の二人に一人がかかると言われ「がん」。身近な病気だからこそ、身近なところで治せるようにしたい。そんな思いを実現するため、佐賀県では、最先端のがん治療が受けられる「九州国際重粒子線がん治療センター(愛称:サガハイマット)」を鳥栖市に開設するプロジェクトを、産学官共同で進めています。平成25年春の開設に向けて、今年2月には、建屋の建設が始まりました。
がん治療の切り札の一つとして注目される重粒子線治療の特長は、体を切らずに済むため治療に伴う痛みがないこと、がん病巣をピンポイントで破壊するので、副作用を最小限に抑えられることが挙げられます。さらに、これまで治療が難しかった頭部や体の深い部分にあるがんにも対応でき、また、通院での治療が可能なので家庭や職場を長く離れずに済みます。
重粒子線がん治療施設は全国でも少なく、国内で4ヵ所目、九州では初となります。建設地は、3月12日に開業した九州新幹線「新鳥栖駅」の駅前。鳥栖は九州を東西と南北に貫く二つの高速道路に加えて、新幹線も走る交通の要衝。県内はもちろん、九州全域からのアクセスに優れた、理想的な立地場所と言えます。
がん撲滅の一翼を担うことを期待される重粒子線がん治療。この最先端の治療法の良さを、そして、この治療方法を採用する「サガハイマット」が鳥栖市にできることを全国の皆さんに知っていただきたいと思います。