沖縄21世紀ビジョンを策定
沖縄県では、平成22年3月に県として初めての長期構想となる「沖縄21 世紀ビジョン」を策定しました。このビジョンは、県民の参画と協働の下に、将来(おおむね2030年)のあるべき沖縄の姿を描き、その実現に向けた取組の方向性と、県民や行政の役割などを明らかにした基本構想であり、沖縄の将来像の実現を図る県民一体となった取組や、これからの県政運営の基本的な指針となるものです。
沖縄県では、県民アンケート、高校生作文コンクールの実施、全市町村でのワークショップ等を開催し、各地域・各層から数多くの貴重な意見をいただきました。それらを集約した結果、県民の望む将来像は以下のとおり五つの将来像になりました。「沖縄らしい自然と歴史、伝統、文化を大切にする島」「心豊かで、安全・安心に暮らせる島」「希望と活力にあふれる豊かな島」「世界に開かれた交流と共生の島」「多様な能力を発揮し、未来を拓く島」です。
また、沖縄県には、本土とは異なる歴史・地理的特性等から固有課題があり、将来像を実現する上で克服しなければならない課題として以下の四つに整理し、その対応方向を明らかにしました。「大規模な基地返還とそれに伴う県土の再編」「離島の新たな展開」「海洋島しょ圏沖縄を結ぶ交通ネットワークの構築」「沖縄における道州制のあり方」です。
ビジョンの実現に向けては、全ての県民が課題と目標を共有し、適切な役割分担の下、県民一体となった取組が重要です。沖縄県は、現在、ビジョン実現に向けた基本計画を地域住民や市町村等の参画の下、策定しているところであり、県民とともに新たな県づくりに全力を挙げて取り組んでいきます。