クールライフ・プロジェクト運動~節電を楽しもう~

 この夏、福井県では独自に、楽しみながら節電しようとするクールライフ・プロジェクト運動を展開しています。福井県の特色である恵まれた自然、三世代同居、地域のつながりなどを生かし、7月1日から9月30日までの3ヵ月間で、消費電力を10%以上削減することを目指します。
 具体的には三つのプロジェクトがあり、その一つが「昼涼みプロジェクト」。1日の中で電力の使用量が最大となる午後1時から午後3時の間、映画館やショッピングセンター、公共施設、さらには滝や水辺など涼しそうな場所にご家族で出かけてもらい、電力消費の大きい家庭のエアコンを止めていただこうとするものです。
 そのため、県立博物館や美術館などの常設展を無料にしているほか、民間の店舗や企業の皆さんにもご協力いただき、昼涼みの時間帯の割引きやポイントの加算、粗品やドリンクのサービスなど、様々な特典を用意しています。
 二つ目は、会社・事務所などで実践していただく「オフィス・シエスタプロジェクト」です。昼休みや会議中などにはパソコンやコピー機の電源を落とし、OA 機器にシエスタしていただこうとするものです。
 三つ目は「地域・縁側プロジェクト」です。福井県は三世代同居の割合が高く、地域のつながりもあることから、ご家族の皆さんが一つの部屋で過ごして冷房の効率を高めたり、ご町内で一斉に打ち水をしていただくなど、ご家族や地域で団欒をもっていただこうとするものです。
 福井県では発想を大きく転換し、暗く、暑く、我慢の節電ではなく、"クール"なライフスタイルで楽しく節電し、さらには新しい活力につなげていきます。

fukui 201108.jpg

商店街での打ち水の様子