中越大震災から7年~震災の経験と教訓の継承・発信のために~

 平成16年10月23日午後5時56分、最大震度7を記録し、新潟県内に甚大な被害をもたらした新潟県中越大震災から今年で7年となります。
 被災地では、数々の困難や幾多の悲しみを乗り越えながら、着実に復興への歩みが進められています。棚田や伝統野菜など、地域が持っている財産を活用した新たな地域産業づくりや、首都圏住民と心の絆でつながった交流を行う防災グリーンツーリズムの取組の推進など、観光や県内外との交流の促進に努めています。
 また、震災の記憶を風化させず、被災経験から得た教訓の継承・発信の取組も進めています。その一つとして、この度、中越大震災の被災地である長岡市や小千谷市において、「中越メモリアル回廊」としてネットワークで結ばれる四つの拠点施設と三つの公園がオープンします。県内外の多くの皆様に「力強く復興に向かう姿」をご覧いただきたく、心からご来場をお待ちしています。
 あわせて、中越大震災、中越沖地震という二度の震災の際に国内外からいただいた多くの支援へのご恩返しの意味も込め、過去の経験を生かしながら他の震災への支援も進めています。例えば今年3月に発生した東日本大震災においては、一時は全国一となる9,000人を超える避難者を受け入れ、一人一人のお気持ちに寄り添えるようきめ細やかな支援を心がけてまいりました。また、5月には新潟県防災局内に「広域支援対策課」を設置し、避難者への住居の提供など中長期的に必要となるサポート体制を強化しました。
 これからも震災の経験を継承・発信する取組と併せ、未曾有の災害からの復旧・復興へのお手伝いを続けていきたいと考えております。

【お問合せ】
新潟県県民生活・環境部震災復興支援課
電話番号 025-280-5379 
ファックス番号 025-280-5709
新潟県防災局広域支援対策課
電話番号 025-282-1732  
ファックス番号 025-282-1640

「長岡震災アーカイブセンターきおくみらい」の完成イメージ