歴史に学び、未来を展望する ~県都デザインフォーラムを開催~
福井県では、県都福井市とともに長期的な展望を持ち、福井の将来の姿を再設計する「県都デザイン戦略」の議論をスタート。現在の「まち」の礎を築いてきた歴史を学び、今後 50年先の将来を見据え、次世代に引き継ぐ「まち」をどのように創り上げていくのか、県民と一緒に考えていくため、10月18日に「県都デザインフォーラム」を開催しました。
この中で西川知事は、「昭和20年の戦災、昭和23年の震災から60年余りが経過し、福井市を始め各都市はリニューアルの時期を迎えている。北陸新幹線の金沢開業も予定されるなど、都市間競争がますます大きな課題となる。今後30年、50年という長期的な視点でまちづくりを進めるために、県民が一つの目標として共有できる『県都のデザイン戦略』を描くことが重要。」、さらに「福井駅周辺は、県庁、市役所、百貨店などの、行政・経済の機能等がコンパクトにまとまった全国的にも珍しい構造。こうした特性を生かしながら、全国にアピールできる個性的なデザインを描くべき。」と挨拶を述べました。
そして、西村幸夫東京大学副学長から「福井の戦後復興とまちづくり」、桑野和泉由布院温泉観光協会会長から「由布院40年のまちづくり」と題してそれぞれ講演いただいた後、「住民主役のまちづくり」をテーマに意見交換会を行いました。西村副学長が、まちづくりを進める上で「過去にどのような議論や努力があったのか、みんなで共有することが大事」と述べたほか、「まずは県民一人一人が、日常生活の中でまちを見る姿勢を持つことから始めてはどうか。」との意見などが出されました。
今後、福井県では福井市と連携して議論を進め、来年度末までに県都デザイン戦略をまとめていきます。
「住民主役のまちづくり」を活発に議論