隠岐ジオパーク、世界認定国内候補地決定!
隠岐諸島は、島根半島の北40~ 80km の日本海に点在する四つの有人島と180余りの無人島からなり、大地が創造した雄大な風景と古くから受け継がれてきた文化や風習が、今でも多く残されています。ユーラシア大陸の縁辺であった時代、ワニの化石が発見できる湖の底の時代、貝化石が発見できる海の底の時代、ナウマンゾウも往来していた氷河期を経て、約1万年前に現在のような離島となりました。
この日本列島とは異なる独自の大地の成り立ちによって、絶景の海岸美はもとより、隠岐諸島だけでしか見られない独特な動植物の生態系、自然と共生してきた人々の暮らし、黒曜石を媒体とした人々の交流等の歴史・文化を一体的に見ることができる魅力的な場所、それが隠岐諸島なのです。
この魅力を生かしながら、島の地域振興を図るため、隠岐4町村と民間団体、島根県などで組織する隠岐ジオパーク推進協議会が、日々隠岐諸島の世界ジオパーク認定を目指し、様々な活動を行っています。
今年8月に、日本ジオパーク委員会の委員3名による現地審査が行われました。この審査で隠岐の大地や独自の生態系といったジオパークとしてのポテンシャルや実績を積んだガイドの存在などが評価され、9月には世界ジオパーク認定の前提となる国内候補地として推薦を受けることが決定しました。
来年、世界ジオパークネットワークの委員による現地調査が行われ、秋頃には世界認定の可否が決定される予定となっています。
今後、世界ジオパーク認定への活動を通じ、島民が地域の魅力を再発見し、隠岐を自信と誇りをもって世界へ発信できるよう、また、観光誘客や地元産品のブランド化を図るなど地域が更に元気になるように、島民とともに取り組んでまいります。
(※ジオパーク 地球科学的に見て重要な地質遺産と歴史、文化、生態系を含む自然公園の一種。「大地の公園」とも表現される。)
【お問合せ】
隠岐ジオパーク推進協議会事務局
(島根県隠岐支庁県民局内)
電話番号 08512-2-9636