「古事記出版大賞」が決定表彰式と記念シンポジウムを開催しました

 古事記完成1300年の記念の年にあたる昨年12月、奈良市内で「古事記出版大賞」の表彰式と記念シンポジウムを開催しました。
 「古事記出版大賞」は、2012年から2020年までの9年間、「古事記」「日本書紀」「万葉集」に代表される歴史素材を活用し、「本物の古代と出会い、本物を楽しめる奈良」を実現していくための取組である「記紀・万葉プロジェクト」の一環として、古事記の魅力を分かりやすく伝える優れた出版物を表彰し、古事記の奥深さ、内容の豊かさにふれていただくきっかけとなるよう創設したものです。
 昨年8月末までの過去5年間に刊行された古事記関連出版物を対象に、全国の図書館司書に推薦を依頼、受賞候補作の中から3名の書店員が審査して受賞作を決定しました。
 古事記出版大賞は、「古事記(別冊太陽 日本のこころ194)」(平凡社)が受賞しました。また、太安万侶賞を「日本を読もう わかる古事記」(西日本出版社)が、稗田阿礼賞を「古事記 不思議な1300年史」(新人物往来社)が受賞しました。
 また、古事記にゆかりの深い地域にちなんだ賞のしまね古代出雲賞を「はじめての日本神話-『古事記』を読みとく」(筑摩書房)が、宮崎ひむか賞を「古事記 神々の詩」(鉱脈社)が受賞しました。
 表彰式に続く受賞者5名による記念シンポジウムでは、それぞれ受賞作の特徴が紹介されました。また、身近にある古事記ゆかりの地を発見できる面白さや古事記という書物そのものの楽しみ方が熱く語られました。

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