JOMONAOMORI
青森県は、北海道、秋田県、岩手県と共に、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の世界遺産登録を目指しています。既に2009年1月に世界遺産暫定一覧表に記載されており、現在は2015年度の登録を目標に4道県で準備を進めているところです。
世界遺産登録に向けては、普遍的な価値の証明を始めとした諸条件の整備を行うのはもちろんですが、国内外での気運醸成や普及啓発も重要です。このため、これまで縄文文化に関心がなかった方々にも興味を持っていただけるよう、遺跡での楽しみ方や出土品の持つ高いアート性を分かりやすく紹介するなど、縄文文化の多様な魅力を伝える取組を進めてきました。
こうした取組を応援してくださる一般の方からの御厚意により、2012年12月、火星と木星の間にある小惑星の一つが「JOMONAOMORI」(縄文青森)と命名され、国際天文学連盟・小惑星センター(米ケンブリッジ市)で認められました。
命名された小惑星「JOMONAOMORI」は肉眼で見ることはできませんが、縄文時代にも存在していたのは間違いなさそうです。
縄文人は海路により他地域と交流・交易していたと考えられており、航行の際、星座の位置を参考にしていた可能性も考えられています。縄文人たちが見つめた星空にも、この小惑星はあった・・・。そんな悠久のロマンに想いを馳せながら夜空を見上げると、なんともわくわくした気持ちになります。
「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」は4道県の18遺跡から構成されており、青森県には三内丸山遺跡(青森市)を始めとする9遺跡があります。青森県にお越しの際は、是非とも縄文遺跡を御訪問ください。きっと、JOMONAOMORIを感じていただけると思います。