日本最大のジオパーク誕生!~震災の記憶を後世に伝える地域へ~
9月24日、岩手県宮古市役所の特別会議室で待機していた山本正徳 三陸ジオパーク推進協議会会長(宮古市長)の前の電話機が鳴り、それを受けた会長の口から「ありがとうございます」の言葉が聞こえると、会議室は歓喜の雰囲気に包まれました。
遡ること2年前の平成23年2月、推進協議会の前身である「いわて三陸ジオパーク推進協議会」が設立されましたが、その1ヵ月後に起きた東日本大震災により、協議会活動はすぐに休止となりました。しかし、研究者からの提言やエリアを同じくする三陸復興国立公園と連携した取組を推進する観点から、平成24年3月、岩手県沿岸13市町村に青森県、八戸市、気仙沼市、階上町を構成団体に追加し、県境を越えた「三陸ジオパーク構想」を推進することとしました。
三陸ジオパークは日本最大の面積・構成市町村数を誇り、地層地質的にも5億年前からの地層が連続的に観察できるジオパークの宝庫と言われています。また、昔から明治・昭和・今回の震災まで津波災害の歴史が繰り返されてきた三陸は、各年代の津波堆積物が観察できるほか、津波ごとに建立された津波記念碑が各地で残っています。また、今回の津波で被災した建築構造物を震災遺構として保全する取組も進んでおり、三陸ジオパークでも当該遺構をジオサイト(ジオパークの見どころ)と位置付け、保全へ協力することとしています。
三陸ジオパークでは、ドラマで有名になった琥珀の歴史やロケ地となった美しい自然景観のなりたちの詳しい解説など、これまでとは違った視点で三陸をPRしています。是非、三陸ジオパークを体感しにいらしてください。
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三陸ジオパーク推進協議会
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